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2021年4月、突然血圧々が上昇。その後の検査で頸動脈の狭窄が判明しました。

第20回 プラークの飛散は認知症の一因?

 これまでの記載内容をコピーするとともに、誤字や脱字を修正し、新たに「内頚動脈狭窄手術体験記」として、独自ドメインへの移行が完了しましたので、とりあえず今回の記事でこのブログの更新は終わろうと思っています。

5月14日(金)

 朝食前の血圧は138/85で、個人的な基準ではぎりぎりセーフ。しかしこの日も10時を越えるころから血圧が上がってきた印象。

 10時に測定してみると166/94でやはり高い。軽い動悸やむかつきも感じるようになり、「今日もまたかあ」という感じ。

 ところが午後になると下がってくる。午後の2時半ごろの血圧は125/75で正常。夕食後になると105/65まで下がり、体調も全く普通。

 やはり一時的に頸動脈の狭窄が増し、そこが詰まらないように血圧を上げ、詰まりかかっているプラークを押し流し、それによって血流が復活するというイメージが正しいような気もします。

5月15日(土)

 朝食前の血圧は130/85、体温、血中酸素濃度も問題なし。「今日は何が起こるかな?」と思いながら、いつもの1日が始まりますが、この日は血圧上昇の兆候はなし。

 昼食後の血圧は、なんと88/52まで下がっていて、自分でもびっくり。昨日の血圧上昇で詰まりかけていた部分のプラークが除去されたのではという気がします。

 しかしこういった考えが正しければ、狭窄部分から脳の各部位にプラークが散っていくことになり、流れ着いた場所で血管壁に付着というようなことが起きれば、その部分で脳梗塞が生じる可能性がありそう。

 その意味では手術を急ぎたい気持ちもありますが、その前に検査と言われている以上、それを待つしかない。

 であるなら現状より頸動脈の狭窄が大きくならないように、適度な運動、食生活の改善がより必要なんだろうという気がします。

 ちなみに高齢者の認知症の原因の一つとして、こういったプラークが脳内の毛細血管に詰まり、周辺の脳細胞が壊死。その結果認知機能に影響が出るということも考えられそう。(隠れ脳梗塞?)

 つまり高齢者が脳や頸動脈のMRIや超音波検査をすれば、手術が必要なほどではないにせよ、少なからずの人があちこちの血管にプラークによる狭窄が生じている可能性がありそうです。




 幸いにこの日の夜の夕食後の血圧は107/66で、結局1日中急激な血圧の変化はありませんでした。


第19回 高額療養費制度の活用

 ブログはFC2が便利だと思って使っているのですが、どうも書式が安定しないようで、段落が勝手にくっついたり離れたりします。(昨日の記事)

 というわけで、数日中に私自身が持っている独自ドメインにURLを変更しようと思い、目下記事の見直しを行っています。もしお気に入りに登録してくれた方がいたとしたら、迷惑をかけますが、ご容赦ください。

5月12日(水)

 朝食前の血圧は138/84で、ギリギリ問題なし。(問題あるかどうかの判断は140/85ぐらいを個人的な目安としています)

 しかしこの日も夕方になると悪寒を覚え 血圧を測定すると188/110という高い値が示され、またまた高血圧症状の再来かとがっくり。

 ところが昨日同様8時を過ぎると急激に体調が戻ってくるのが感じられ、血圧を測定すると116/68と正常値。やはり「一過性虚血発作」が起きているのではと感じました。

5月13日(木)

 このころ、今後も大きな治療費が発生するのではと思ったので、高額療養費を申請するための保険証の発行をしてもらいました。

 これがあれば、同一病院で一か月の医療費が、私の場合は5万円程度を越えると、後日その分が補填されるというもので、年金生活者にとってはありがたい制度です。

 ただ私は同一病院での総医療費だと思っていたのですが、どうやら治療費と手術・入院費用は別々に計算するようで、通常該当するのは手術・入院費用になることが多いようです。(治療費だけで一か月5万円以上かかることは少ないからです)

 さてこの日は朝食前の血圧測定を忘れ、朝食後の値です。142/76という値でした。上の値がちょっと高めですが、体温、血中酸素濃度も異常なし。

 ただ今度は昼食前に体調異常(寒気、胃のむかつき)を感じました。血圧を測って、152/98でやはり高い。どうも1日の中で、数時間血圧が上がる時間があるみたい。

 夜になって夕食後に測定すると105/66と、高血圧患者としては低めの正常値です。というわけで、これらすべてが「一過性虚血発作」ではないかと思えます。

 考え方としては、頸動脈の狭窄部分にプラークがたまり血流が悪くなる。それを体が感知して自動的に血圧を上げる。

 上げたことによって新たにたまり始めたプラークの一部が押し流され血流が再開し、血圧が通常値に戻るというようなことが考えられるなと思っています。

 ただこの考えでいくと、押し流されたプラークは脳の血管に流れていくことになるわけで、こういったことを何回も何回も繰り返していれば、いずれ脳内の血管の血流がつまりはじめ、脳梗塞等が生じる可能性があることになります。

 となると治療というか、手術が急がれるわけですが、次の検査日程はもう少し先。担当の医師からは、「何か著しいし体調の変化があった場合はすぐ知らせてほしい。緊急手術になります」と言われていますが、現状の症状は著しい体調の変化とは言えないような気もします。


第18回 さらなる検査が必要

 実際に診察を受けることができたのは11時半を過ぎていたと思います。呼び出し器が鳴って、指定された診察室に行ってみると先日来お世話になっている医師が迎えてくれました。

 早速検査結果を表す液晶画面の画像を見ながら説明を受けましたが、やはり狭窄がかなり進んでいるようです。ところが、その結果を見て手術が必要ということにはなったものの、手術を行うためには、「さらに細かい検査が必要」ということでした。

 「さらに検査が必要?いい加減にしてくれ。目の前の画像で十分じゃないか」と内心思ったものの、目の前の医師が「必要」というからには、「これをやらないと手術も受けさせてもらえないんだろう」と患者側の弱い立場を意識しました。

 ちょっとだけですが、「もしかしてこの大学病院は検査費用で稼いでいるのでは?」という疑いも若干感じましたが、まあ従わざるを得ません。

 あとで実際に頸動脈狭窄手術を体験した他の方が書いたブログを読む機会もありましたが、やはり同様の検査を行っているみたいで、決して検査を増やして治療費用を稼ごうという姑息な意図はなかったようで安心しました。

 必要な検査は「頸動脈近辺の血液流量」と「脳内の血流量」の二種類。しかも片方の検査は日帰りですが、もう片方は2泊3日の入院が必要とのこと。

 そういった日程の調整が必要なのか、検査はすぐには出来ず病院側の都合で一番早くて5月21日になるみたい。

 さらに実際の手術はまたその後になるわけですから、「その間に症状が悪化したらどうなるんだ?」という不安を感じました。

 こちら側としては、「すでに狭窄していることがはっきり分かっているんだから、必要に応じてチャッチャと手術をしてくれ」という心境ですが、病院側にも都合があるようで「患者は私一人じゃない」ということなのかも。

 というわけで、その後検査内容と検査日程を聞いて、検査同意書にサインをして、複雑な思いを抱きながら帰宅。

 一方夜の血圧は100/70ぐらいで、良好。これなら「追加の検査なんかしなくてもいいんじゃない」というレベルですが、担当医師の話では狭窄が相当進んでいるとのことですから、この数値は降圧剤の3剤併用の効果だと思われます。

5月11日(火)

 朝食後の血圧は122/78で、体温も血中酸素濃度も問題なし。ところが夕食時間が近づくころ突然悪寒を感じてびっくり。

 「どこかでコロナに感染したか?」と不安に思いつつ、慌てて体温を測ると36.3℃でいつもと変わらず。ところが血圧を測定すると160/100で高い。

 原因はさっぱり分からず。不安に思いながら夕食後静かにしていると、なんとなくですが血圧が落ち着いてきたことが感じられたので、再度測定。

 結果は140/90ぐらいで、「血圧が下がった」という感覚は正しかったみたい。ただ夕食前後の数時間の一時的な血圧上昇の原因は不明。

 「一時的に狭窄部分がより狭くなったのかな」と感じました。血管狭窄症には、一時的に様々な症状が出る場合があって、これを「一過性虚血発作」と呼ぶようですから、そういった現象の一つなのかも。

第17回 心電図とMRI検査

 採血を終え、再び先ほどの椅子に戻り待機。次が心電図。体に電極を付け、心臓の拍動を観察するだけですから患者の負担はほとんどありません。

 続いてMRI検査を指示されました。MRIは核磁気共鳴と呼ばれる検査です。すでに脳関係の診療所でも経験していますので、勝手は分かっています。

 患者は細いベッドに仰向けに横たわって30分ほどじっとしているだけ。周りには体を取り囲むようなドーナッツ状の大きな輪があって、この中で強い磁力が発生。

 この磁力は相当強いようで、検査を受ける前に、身に着けている金属類のチェックが細かく行われます。

 入れ墨や毛髪の毛染めをしている人は利用不可という事みたい。私の順番が来て室内へ。私の場合は身に着けている金属類に唯一メガネが該当するのですが、当然これも不可。

 ただし眼鏡をはずすと視力は両目ともに0.1ないので、ほとんど周りが見えません。てなわけで、ベッド上に横たわる直前、ベッドに腰かけたところで外します。

 ちなみに銀歯は良いみたいですが、入れ歯は不可とのことです。

 ベッドに横たわると左手の人差し指に血中酸素濃度を測定するパルスオキシメーターらしきものが装着され、右手には、検査中気分が悪くなった時にそのことを伝えるブザースイッチを握らされます。

 更に頭や体が動かないように固定され、耳には大きな音を防止するためのヘッドホンが装着されます。今は時節柄マスクをつけた状態ですので、なんともすさまじい格好で横たわることになります。

 測定が始まると、耳元ではヘッドホンをつけていても磁気の強さに寄るのか様々な大きな音がするのですが、この病院ではそれを少しでも和らげるために、音の合間に好きなジャンルの音楽を流すよう指定することができます。

 私はクラシックを選択しましたが、割と良い選曲でした。ただ装置から発生する雑音のほうが圧倒的に大きくて、美しいクラシック音楽が聞こえなくなることも度々です。

 とはいえ、クラシック音楽や騒音の問題は何とか我慢できるのですが、私の場合辛いのが仰向けの状態を維持して動かないでいること。

 唾が喉のほうに流れ込んでくるのが分かり、それが息苦しさを生み出し、つい咳ばらいをしたくなります。

 「動くな」と言われているので、できるだけ我慢するのですが、「ウウ」とか「ググ」みたいな音ととも、動きを最小限にして咳ばらいをすることも多いです。

 幸いにこれまで、「それじゃあ撮影できません」と言われて検査が止まったことはないので、最小限の咳払い程度は許されるのかなと思っています。

 MRI検査は、終わった後にベッドから起き上がるときも注意が必要ですね。30分ぐらいとはいえ、仰向けの静止状態を維持していたわけですから、立ち眩みが生じることも多いようです。

 その辺は検査する方も分かっていて、起き上がるときは手伝ってくれることも多いのですが、最終的にベッド脇で立ち上がるときは自力になりますので、この時はかなり注意が必要です。

 ともあれ無事MRI検査を終え、再び呼び出し器を持って待機場所で待機。この後一連の検査結果と、今後の流れの説明が医師から行われます。病院には9時ごろ到着しましたが、すでに一連の検査で11時を過ぎていました。


第16回 大学病院で採血

5月10日(月)

 朝食前の血圧は138/82で体温や血中酸素濃度も問題なし。朝食後は先日の診療所でもらった紹介状と保険証を持って、自宅から車で30分程のところにある大学病院へ。

 この病院は過去にくも膜下出血の手術でお世話になった病院で、ある程度勝手が分かっています。また10数年前には、私の妻が「悪性リンパ腫」で長期に渡って入院していた病院です。

 広大な敷地の中にある広い駐車場の一角に車を停め、はやる気持ちを抑えつつ脳卒中関係を扱っている病棟の受付に出向き、以前使った診察券、保険証、紹介状を渡し、担当者に受診に至った事情を説明。

 飛び込みの受診で予約も全くしていませんから「どうなることやら」と思っていたのですが、とりあえず「受診は可能」となったようで、「しばらく近くの椅子で待っていてください。最初に看護師が状況を伺います」とのことでした。

 ちなみに近くには受診待ちの人が多数。皆さん、マスクをして間隔を空けて座って待機です。

 10分ほど座っていると看護師さんが現れ私の名前を呼びます。「はい」と返答してそちらに向かうと、最初に面談室と思われるような場所で問診。

 一通りの話を聞いてくれ、紹介状の内容も確認。紹介してくれた診療所の医師はこの大学病院から出向していますので、話も早いのだと思います。

 聞かれたのは、これまでの経過とともに、病歴やアレルギーの有無など。その後は一連の検査。検査の順番は忘れましたが、確か最初に採血。

 ワイアレスの小さな呼び出し器が渡され、これが鳴ったら「指示された場所に出向いてください」とのことでした。というわけで、いったん先ほどの椅子に戻って待機。30分ほどすると呼び出し音が鳴り採血場所へ。

 ここで細いガラス管4本分ぐらいの血を取られました。採血は、最初に針を刺すとき看護師さんが「チクリとします」と言いますが、実際には本当にチクっとする場合から、ジクっとする痛み、更には針を刺した後に血管を探る動き(これが一番痛い)があったりして、痛みも様々。

 看護師さんの経験値や技量、さらに針を刺す場所にも寄るのだと思いますが、この病院の看護師さんは毎日採血を行っているせいか、チクッと入って、あとは順調。

 ちなみに患者側も、これから「針が入るぞ」と構えていたりすると、逆に力が入ってかなり痛くなることが経験的に分かってきました。

 最初に「軽く手を握って」と指示されることがほとんどですが、ここでギュ~っと握ってしまうと痛みも増します。

 一方手を握る理由ですが、血管が膨らみ見やすくなるみたいです。それでも血管そのものが細かったり見にくい場合は、看護師さんに寄っては採血個所をさすったり、叩いたりするようです。

 また自分が実際に腕の血管を見て「ここなら良いのでは」と思える場所もあるのですが、はっきりと静脈が浮き出ている個所に針を刺すと、その血管が針先を避けるという現象もあるみたい。

 そのあたりの採血場所選びは、ベテラン看護師さんの経験値なのかも。ちなみに私の場合は左手の採血に慣れていて、右腕はほとんど経験がありませんが、今回の経験では右腕から採血されることもあり、痛みは左右でそれほど変わらない印象です。

 ただくも膜下出血を経験して以後、再発防止のために血栓防止薬の血液サラサラ薬と呼ばれる「バイアスピリン」という薬を服用しています。

 そのため、採血後の傷跡からの出血が一般の方より止まりにくいみたい。というわけで、採血後は傷口を少し強めに抑える(圧迫止血)必要があるみたいです。


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 2021年6月に、私自身が経験した頸動脈狭窄に対して行った手術の記録ですが、その前段階の高血圧症状から、なるべく詳細に記述しました

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Author:hoku-kyosaku

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